野球肘とは
投球動作の繰り返しによって起こる肘の障害を総称して「野球肘」と呼びます。
肘には多くの骨や靭帯、筋肉が存在し、投球動作を繰り返すことで肘に多大な負担がかかり、発症するといわれています。主な症状としては、投球時と投球後の肘の痛みや可動域の制限で、場合によっては痺れが発症することもあります。野球肘と一口で言っても筋肉の炎症から軟骨や骨の障害まで広く含みますが、大きく分けると「内側型」と「外側型」の2種類に分類されています。
野球肘の種類
- 内側型
- 肘の内側に付着する靭帯や筋肉の引っ張る力によって骨折や靭帯の損傷が起こる。(内側上顆剥離骨折、内側側副靱帯損傷、尺骨神経障害など)
- 外側型
- 代表的な疾患は離脱性骨軟骨炎で、肘関節の骨同士がぶつかり合うことで、骨の表面にある軟骨や骨に損傷を引き起こす。発症頻度は内側型より低いが、重症化する可能性が高い。
野球肘の原因と改善方法
一般的に言われている原因
- 腕の使いすぎ
- 成長期
- フォームが悪い
ほぼ全ての症状に影響をすると言っても過言ではない体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)循環不良ですが、野球をしていて野球肘と診断された場合、腕の骨(尺骨・橈骨)と腕の筋肉の調整で痛みが取れることがほとんどです。野球をしていない方で、内側上顆剥離骨折、内側側副靱帯損傷、尺骨神経障害などの診断をされた場合は、体液循環不良を改善することで痛みや痺れの症状の改善につながります。
当院での施術について
野球をしている15〜18歳の方は1〜3回の施術で普通に投球できる程度に改善します。重症度の高い方は10回以上の施術が必要になる場合もあります。野球をしていない方の肘の痛みも、他の症状と比べると比較的改善しやすい症状といえます。※ 手術を繰り返ししている場合、日常的に肘に高い負担が掛かってしまっている場合を除きます