寝違えについて
朝目が覚めて起き上がろうと体を動かすと、首に激痛が走り動かせない、首が回らないー。
一般的に寝違えは、睡眠中に不安定な姿勢を続けていたことで筋肉・関節の痛みを感じる症状を指します。なお、「寝違え」は医学用語ではなく、首周辺の筋肉や靭帯などの急性炎症による痛みの総称で、正式には「急性疼痛頸部拘縮」といいます。数時間で改善する軽度な痛みが生じることもあれば、数日にわたり首が動かせないなど、日常生活に支障をきたすくらいの痛みを生じることもあります。
寝違えの原因と改善方法
一般的に言われている原因
- 睡眠時の姿勢
- 寝具があっていない
- 血行不良
- スポーツや重労働などの筋肉疲労
一般的には寝違えの原因として上記のようなことが言われていますが、ただここにあげられた原因を解消すれば寝違えなくなるのかというと、そうではありません。どんなに姿勢を気をつけようとしても、寝ている時の行動をコントロールすることはできませんし、薄い布団や枕で寝ている方、キャンプなど家と比べて寝る環境が良くないところで寝た方でも、寝違えない方は寝違えません。
それでは寝違えの症状が出る原因はどういったものなのでしょうか。
当院では、寝違えの原因は体液の循環が悪くなることにより、一部の筋肉や骨に負担が集中し、炎症を起こすことが原因と考えます(体液循環不良)。
また、「お酒をたくさん飲んで酔いが強いまま寝てしまうと寝返りが打てず、寝違えが起きる」ということを耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。これについては寝返りが打てないことが原因なのではなく、内臓(この場合は肝臓)疲労によって、筋肉(筋膜)のつながりがある首や肩周りの体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)循環不良が起きたことが原因である、というのが当院の考えです。症状が軽い場合は、脇の下や腕などを調整すると痛みはほぼ感じなくなりますが、症状が重い場合は数日(3~7日ほど)違和感が残る場合があります。
当院の施術例
- ご利用者さま
- 42歳 女性(横須賀市在住)
- カウンセリング内容
- 朝起きると首を動かすことができず、痛みが強いため病院を受診。寝違えとの診断で処方された湿布を使用していたが、3日経っても痛みがひかず再度病院へ。レントゲンを撮っても異常なしと言われたとのことで当院へいらっしゃいました。その時には手を挙げることもできないほど痛みが強い状態でした。
- 施術内容
- 肩甲骨周り・腕・手の平を調整後に首・腰・お尻・足首を調整し痛みは10→4へ。一週間後に再度いらっしゃった時にはデスクワークを1日していても痛みを感じないほど改善しました。