腱鞘炎とは
腱鞘炎とは、指を動かす際に重要な役割を果たす腱や腱鞘に炎症が起こることで、指や手首の関節に痛みや熱感を伴います。私たちの指や手首には、骨と筋肉をつないでいる「腱」と、腱が通るトンネルである「腱鞘」という組織があり、腱が腱鞘の中をスムーズに往復するように移動することで指の曲げ伸ばしができるようになっています。腱鞘炎は、指や腕を使いすぎてこの腱や腱鞘が擦れることで炎症が起きると言われています。
腱鞘炎の原因と改善方法
一般的に言われている原因
- 指の使いすぎ
- 腕の使いすぎ
前述したように、一般的には腱鞘炎の原因は指や腕の使いすぎと言われていますが、同じように手を酷使していても症状が出ない方もいらっしゃいます。
なぜ腱鞘炎になる方とならない方がいるのでしょうか。
当院では、腱鞘炎の根本的な原因を体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)循環不良と考えます。人間の身体は体液によって老廃物の回収や栄養供給をしています。腱鞘炎になる方はこの体液循環が悪くなっているため、“回復力”が落ちます。回復力を上回って指や腕を使うことで日に日にダメージが蓄積され、その蓄積が一定量を超えると炎症を起こすといったイメージです。
言い換えると、循環不良=回復力の低下となり、それが炎症などの症状を引き起こすということです。腱鞘炎の根本的な原因から改善するには、その方の身体のどこが体液循環の阻害をしているかを見極め施術することが重要です。
当院の施術例
- ご利用者さま
- 27歳 女性(茅ヶ崎市在住)
- カウンセリング内容
- 年に数回、腱鞘炎の症状が出ていました。症状が出るとテーピングや湿布をしながら美容師の仕事をしていましたが、ハサミを動かせないほどの痛みが出たため、病院を受診。注射をしてもらい、鎮痛剤を飲んでいましたが効果が半日も持たなくなり当院へいらっしゃいました。初回時は腕から掌にかけてかなり筋肉が硬くなっており、腰から足にかけても筋肉が硬く、むくみも強く出ている状態でした。
- 施術内容
- 背中・お尻・足といった筋肉の大きい部位から調整し、全体の体液循環を高めてから頭・首・肩・腕・掌・指を調整しました。痛みは10→2へ。お仕事上、しっかりと動かしても痛みが出ない状態まで改善させる必要があったため、間隔をあまりあけずに4回ほどお越しいただき施術をしていきました。2回目の施術で仕事中の痛みは感じないくらいに改善されました。その後は、再発防止のため3ヶ月ほどかけて姿勢の改善、セルフケアをお伝えしました。